クリヤヨガの系譜と伝授と技法

目次

クリヤヨガとは?

パラマハンサ・ヨガナンダ著『あるヨギの自叙伝』から抜粋するとラヒリ・マハサヤによって広く知られるようになったヨガの科学である。「クリ(kri)」は、行なう・作用する・反応する等の意味で、クリヤ・ヨガとは『特定の行法(クリヤ)による神との合一(ヨガ)』という意味である。

クリヤヨガは、人間の血液中の炭酸ガスを除去して酸素を供給する簡単な生理学的技法である。この技法によって、体内に蓄積された余分の酸素原子は生命エネルギーに変換され、脳や脊髄の中枢に活力を与える。

クリヤは、古代から伝わってきた科学である。ラヒリ・マハサヤは彼の偉大な師ババジからこのクリヤを授けられた。バガヴァッド・ギーターの中でクリシュナ神は、クリヤヨガについて「吸う息を吐く息に提供し、吐く息を吸う息に提供することによって、ヨギはこれら二者を中和する。こうして彼は、心臓からプラーナを解放し、生命力を自己の支配下に置く。」と言っている。

ヨーガスートラで有名なパタンジャリは、クリヤヨガについて「クリヤ・ヨガは、肉体の訓練と、精神の統御と、オームに対する瞑想より成る」オームとは瞑想中実際に聞こえてくる聖なる音であるがハリハラナンダ系統のクリヤヨガを実践することで、早い人なら1週間、遅い人でも3ヶ月でこの『聖なる音』を聞こえるレベルまで感覚が研ぎ澄まされ進化することに成功しています。

またパタンジャリはさらに、クリヤヨガの技法である生命力の統御について次のように言っている「解脱に至るにはプラーナヤーマによる。プラーナヤーマは、呼吸の静止をもって完成する」と私どものハリハラナンダ系クリヤヨガでは、早い人で1段階目のクリヤヨガを伝授され1年後にレベル2のクリヤヨガを伝授された後、1ヶ月で上記の『呼吸の静止』に至るひとも出ています。

「クリヤヨガは、人間の進化を促進するための手段である」スリ・ユクテスワは弟子たちに説明された「いにしえのヨギたちは、宇宙意識の秘密が、呼吸の制御と密接な関係にあることを発見した。これは、インドが人類の知識のうえにもたらした不滅の貢献である。ヨギは、呼吸を不必要にする独特の技法によって、ふだん心臓の鼓動を維持するために消費されている生命力を心臓から解放し、この解放された生命力を、霊的進化の促進というより高い目的のために利用するのである。」

パラマハンサ・ハリハラーナンダ大師

自我意識の中に浸かりきっている人間は、日常の生活活動(考えたり、感じたり、意図したり、食物を消化したり、生命を維持したり)は、自分の自主性においてこれを行っていると思い込んでいる。彼らは、自分が実際には、過去の行為(カルマ)と自然の環境の操り人形になっているにすぎないという事実を受け入れようとしない、わずかな反省さえあればわかることなのであるが。各人の考え方、感じ方、気質、習慣等はすべて、現世および過去世において自らつくりあげた原因がもたらした必然的結果にすぎないのである。だがこれに対して、そのような影響をいっさい超越して毅然としているのが『魂』である。

クリヤヨギは、この『魂』の意識に目ざめることによって、この世の見せかけの真実や自由に目を奪われることなく、あらゆる欺瞞のわなを飛び越えて、完全な自由の中に解脱するのである。

クリヤヨガの系譜

Mahavatar-Babaji

マハアヴァター・ババジ
Mahavatar Babaji

Lahiri-Mahasaya

ラヒリ・マヤサヤ
(シャーマ・チャラン・ラヒリ)
Shyama Charan Lahiri

Swami-Sri-Yukteswar

スワミ・スリ・ユクテスワ・ギリ
Swami Sri Yukteswar Giri

Paramahansa-Yogananda

パラマハンサ・ヨガナンダ
Paramahansa Yogananda

Paramahamsa-Hariharan

パラマハンサ・ハリハラナンダ
Paramahamsa Hariharananda

Brahmarshi-Raghabananda

ブラフマリシ・ラーガバナンダ
Brahmarshi Raghabananda

Brahmabid-Arabinda

ブラフマヴィッド・アラビンダ
Brahmabid Arabinda

Brahmabid-Kriyananda

ブラフマヴィッド・クリヤナンダ
Brahmabid Kriyananda

クリヤヨガ技法は、2000年以上生きているとされる不老不死の聖者マハアヴァター・ババジ大師より連綿と伝わる技法です。このクリヤヨガは、複数あるクリヤヨガ系統の中でもハリハラナンダ系統と呼ばれています。

ハリハラナンダ大師の高弟のラーガバナンダ大師には数千人の弟子がおり、その中から選ばれた2人(その1人がアラビンダダ師)に伝わった”内弟子用のクリヤヨガ”が存在します。このクリヤヨガは、ハリハラナンダ系統でも高弟(非常に高い霊的境地に到達した者・次世代にクリヤヨガを伝える者)に伝えらたクリヤヨガのため、レベル1から非常に強力かつ高度な内容になっています。

アラビンダ師の元で私が”内弟子用のクリヤヨガ”の伝授を受けて実践し、2020年8月に伝授許可が与えられ日本でも伝授を開始しました。

ハリハラナンダ系統(内弟子用)の特徴
  • 最初に伝授可能なLevel1からハイヤークリヤ(※1)が入ります。
  • 通常のハリハラナンダ系統で習わないクリヤヨガの行法が入ります。
  • 弟子の成長に合わせて伝えられる”秘密にされている口伝”も存在します。
  • クリヤヨガの行法が最初のレベル1からレベル7まで存在します。(※2)

(※1)ハイヤークリヤ(高度なクリヤ):クリヤヨガはどの系統でも、師によってある基準まで成長を認められた者が伝授していただける高度なクリヤヨガ(強力・高次の霊的開発を行う)行法があります。内弟子用クリヤヨガには、本来ならレベル5で伝授される非常に強力な行法がレベル1に入っています。レベル1から他の系統のクリヤヨガと比較しても効果は高い分、難易度は高いです。そのため、定期的にレッスンが開催されています。

(※2)通常、ラヒリ・マハサヤ系統ではレベル4までなのですが、ハリハラナンダ系統ではレベル7まであります。

クリヤヨガの効果

このクリヤヨガは、【あるヨギの自叙伝】で語られている本来の解脱するためのクリヤヨガです。

このクリヤヨガの技法を毎日実践することで、ブラフマンの性質である『音・光・振動(バイブレーション)』を次第に実感できるようになっていきます。


クリヤヨガでは、『音・光・振動』をすごく重要視しています。

神性がこの『音・光・振動』なのです。

『音・光・振動』を感じれるようになってくると本来の自分とは『音・光・振動』だということがわかってきます。


ただ、一般化するために純度の薄められた誰にでも簡単にできるクリヤヨガではないので、進むにつれて要求される難易度が高くなっていきます。

クリヤを実践することは、ヴェーダ(※)を朗唱することです。クリヤを繰り返し実践することで、クリヤを超えた状態を知覚する。それがヴェーダーンタ(※)の啓示です。それはクリヤを実践することで知覚されるべきです。本を読むことで何かが起こりますか?
~ ラヒリ・マヤサヤ

インド哲学において、「ヴェーダ」は”知識”を意味し、「ヴェーダーンタ」は”知識を超えたもの”を意味します

以下の動画でも詳しく解説しています。

グルの言葉

バガヴァッドーギーターの言葉を借りて、わたしはここに厳粛な約束をしよう。少しでもこの行法を実行する者は、大いなる恐怖ー輪廻の生涯に付き物の深刻な生死の苦悩ーから救われるであろう。この言葉をわたしの約束として、クリヤを授けるすべての弟子たちに伝えなさい。

たいていの人間は、世俗的な欲望を満たすための地上世界もまた神の国の一部であることを理解していない。神の国は地上までも延びてはいるが、地上世界はもともと幻覚であって、そこには実在の本質はないのだ。

マハアヴァター・ババジ
クリヤヨガを実践することは、ヴェーダを学ぶことです。クリヤヨガはヤグナ(ヴェーダの儀式の実行)です。誰もがこのヤグナを実行するべきです。クリヤヨガは、肉体に対するヴェーダの儀式です。

クリヤの唯一の目的 は、スティラットワの状態、「永遠の静けさ」に到達することです。この状態だけが、永遠の平和または内なる知恵を授けたり獲得したりする能力を持っています。実際のところ、永遠の静けさは、永遠の平和を表現する別の方法です。
シャーマ・チャラン・ラヒリ  
(ラヒリ・マヤサヤ)
脱俗の外面的なしるしを求めてはならない。それは虚偽の誇りをいだかせて、かえってお前たちを害するかもしれない。大切なのは、毎日着実に霊的進歩の道を歩むことだ。そのために、クリヤヨガを実行しなさい。

神を求めるのに陰気な顔や見苦しい顔をする必要はない。神を見いだすということは、すべての悲しみを葬り去ることだ。

霊的な高さとは、その人が外面的に発揮できる能力のいかんではなく、その人が瞑想中に感受する至福の深さによって決まる。

 スワミ・スリ
  ・ユクテスワ・ギリ
人はみな、一つの幸福が終わるたびに、いつまでも変わらない完全な幸福を与えてくれそうな"別の何か"を求めて、永遠の探求を続けています。この探求は、それを神に求め、神を見つけたときに終わります。神こそがその"別の何か"だからです。

真の大師とは、意のままに至福の無呼吸状態(サマディ)にはいることができたり、日常の生活を遂行しながら不断の至福の中に居る人のことをいう。

三十秒のクリヤがもたらす霊的進化は、自然のままに生活する場合の一年分の霊的進化に匹敵する。
パラマハンサ・ヨガナンダ
古代、神(God)はクリヤヨガの至高の神秘をもたらしました。それは何千年も前に最初に教えられたことでありラーマもクリシュナもヒンズー教も仏陀もシャンカラも存在しなかった。チャイタ二ヤ・マハプラブも、イエスも、モーゼも、ダニエルも、当時は、ヴェーダ、ウパニシャッド、パタンジャリ、シャンカール、聖書、コーランなどの精神的な本はありませんでした。彼は呼吸のコントロールだけを教えていました。それがクリヤヨガです。

クリヤヨガは宗教ではなく、科学的テクニックです。

パラマハンサ・ハリハラナンダ
マハムドラーの実践は、クンダリーニ シャクティを背骨の根元から引き上げるために非常に重要です。サマーディとは、真我、グル、そして神が完全に結合した状態です。

弟子は私にとって神です。私は最大限の愛と配慮を持って彼/彼女に仕えなければなりません。

悟りを開いたグルを、人間の肉体、あるいはスピリチュアルな技術や教訓を学ぶ単なる教師と誤解しないでください。グルは永遠にあなたと共にいます。

ブラフマリシ・ラーガバナンダ
不滅の自己に対するクリヤヨガ瞑想はダイナマイトのように作用し、潜在意識にあるすべての思考と古い記憶を吹き飛ばします。悩みとなる考えは無理に抑え込まずに観察し、定期的なクリヤヨガを通して、それらを根絶するようにしてください。

クリヤは特に脊椎とチャクラのバランス調整に作用し、いわゆるクンダリーニの霊的エネルギーが上昇する「スシュムナ ナディ」を目覚めさせます。これにより私たちの意識が成長し、不要なものが浄化され、超意識(サマーディ - 涅槃 - 悟り)に容易に到達できるようになります。

ブラフマヴィッド・アラビンダ
色々な伝統的なヨガでもクリヤヨガは1900年代前半まで秘匿されて伝わり現代になり脚光を浴びていますがクリヤの伝統は、マハアヴァターババジ大師からで約2000年と言われています。

人間と呼吸は切り離せないものでこの『呼吸の科学』はもっと昔から幾人かの古代の聖仙たちがたゆまぬ修行と自分の身体での実験と研究により産み出されたものをババジ大師が纏め、ラヒリ・マハサヤ大師によって世に出たものです。

ブラフマヴィッド
 ・クリヤナンダ

クリヤヨガの伝授の条件

  • 毎日クリヤヨガを実践する
  • 謙虚な姿勢
  • 自分自身に100%責任を持つ
  • クリヤヨガの秘密を保持する

クリヤヨガをする資格
(クリヤナンダより)

Brahmabid-Kriyananda

①毎日クリヤヨガを実践する

ババジ大師は、弟子のラヒリ・マハサヤに言われました。『クリヤのかぎは、それを授ける資格のある弟子にのみ授けなさい』『神の探求のためにあらゆる犠牲をいとわぬことを誓う者だけが、この瞑想の科学によって人生究極の謎を解くことができるのだ』

ラヒリ・マハサヤ大師は言います。『弟子になる資格をいま少し緩和していただくことによって、その恵みをいっそう多くの人々に分け与えてはいただけませんでしょうか』『お願いですから、初めは完全に内的脱俗の決心がつかない者たちにも、どうかクリヤを授けることをお許しください。三重の苦しみにたえず悩まされている世の男女には、特別の励ましが必要でございます。彼らは、クリヤの導きなしには、永遠に解脱への道を試みようとはしないでしょう』

『では、そうすることにしよう。神は、お前を通してそのご意志を表されたのだから』ババジ大師は慈愛に満ちたまなざしでこう言われると、何千年来のクリヤ公開の禁令を解かれた。『謙虚な心でお前に救いを求める者には、だれにでも差別なくクリヤを授けなさい』

ババジ大師はしばらく沈黙されたあと、さらにこう言われた。『バガヴァッド・ギーターの言葉を借りて、わたしはここに厳粛な約束をしよう。【少しでもこの行法を実行する者は、大いなる恐怖・輪廻の生涯に付き物の深刻な生死の苦悩から救われるであろう】この言葉をわたしの約束として、クリヤを授けるお前の弟子たちに伝えなさい』

・・・・・・

もともと本来のクリヤヨガは、『神の探求のためにあらゆる犠牲を払うことができる』ことがクリヤヨガを授けられる資格であり、実行していく資格だったのですが、最初のクリヤヨガの伝授の資格を、『謙虚な心でお前に救いを求める者には、だれにでも差別なくクリヤヨガを授けなさい』に変更されたました。元々は『神の探求のためにあらゆる犠牲を払うことができる人』のためのものなので、テンポラリーに週にクリヤを2~3回して効果を得れません。毎日クリヤヨガを実践できる方が伝授の条件になります。

私がいくらあなたがたの幸福を願って、真理をあなたがたに毎日思い出させたとしても、自分で瞑想の努力をしない人には何の効果もありません。各人の心(ハート)の奥にいます神ほど偉大な方はいませんが、その神でさえ、われわれにご自分を求めるよう強制はなさいません。神はわれわれに自由意志を与えられました。どの道を選ぶかはわれわれの自由ですが、真のグルの導きに従い、その教えを忠実に守る人の人生は全く変わってくるでしょう。
~ パラマハンサ・ヨガナンダ

②謙虚な姿勢(嘘はつかず約束は守る)

ババジ大師の言われた『謙虚な心でお前に救いを求める者には、だれにでも差別なくクリヤを授けなさい』の”謙虚な心”をもう少し詳しく説明すると、どうして謙虚でなければいけないかというと、ババジ大師からラヒリ・マハサヤ大師に伝えられ、そこからユクテスワ大師、そしてヨガナンダ大師、ハリハラナンダ大師、ラーガバナンダ大師、そしてアラビンダ・グルジ、私クリヤナンダと流れているエネルギーが謙虚でないとそのエネルギーが流れないからです。エゴの強い、自分勝手な人間にはそのエネルギーは流れにくいのです。

それにこのババジ大師から代々伝わるエネルギーが無いとクリヤのテクニックだけではクリヤの真奥に達することはできません。なので、クリヤは本を読んだり現在ならインターネットで知って実践しても、大切な伝統的なエネルギーが流れないので、クリヤヨガでは当初から守られているクリヤを伝授する資格のある者からの伝授を受けなければなりません。


世間一般のヨガ教室だと、生徒さんはお客さまなので言わなければいけないことは言えませんが私は、生徒さんを一霊性修行者の同じ修行仲間だと思って接しています。なので、霊性修行者として、してはいけない事をされた場合、指摘しますし、治らなければ(師と弟子の関係を)解消させてもらっています。『してはいけない事』と言っても『約束したことは守る』や『嘘をつかない』くらいです。

クリヤヨガは、霊性修行なので行法だけちゃんとしていても約束を平気で破ったりされる人はスタートラインにも立てません。全てのヨガのゴールである、解脱は神の事なので嘘や口から出任せを言う人物は神の信用を得れないからです。人は騙すことができますが、神と自分は騙せません。

もし、あなたの知り合いや友人が嘘をよくつく人物なら、あなたはその知り合いや友人を信用できないですよね?ヨガ行者は、神に信用されるべき人間になってこそ『神の恩寵』を得ることができ創造主であるブラフマンに達するのです。なのでヨガ行者は、人に信用されるように気をつけるよりも、神に信用されるように常に神に気をつけるべきだというのが私の考えです。

クリヤの種子は、霊的に肥沃な心にこそしっかりした根を下ろすのだ。
~ ラヒリ・マヤサヤ

③自分自身に100%責任を持つ

この内弟子用のクリヤヨガは、レベル1のすべての技法を実践する段階からでも非常に強力なため、ブラフマンの特質である『音・光・振動』の体験やクンダリーニ覚醒など高次の霊的変容が起きる方もおられますが、一方、浄化の過程で『その人自身のカルマの吹き出す』ことが多くの方に起こっています。

カルマとは、過去生や今生で蓄積したネガティブな資質・動物的な資質・低次の資質・悪習慣などで『カルマの吹き出し』が起こると、攻撃的になる・怒り・悲しみ・性欲・嫉妬心・依存心など、その方自身が元々課題としている内容が強く噴出します。

残念ながら、その人自身がカルマに飲み込まれて理性を見失っしまうまでになると「自分が絶対に正しい」となって、こちら側の助けの声も届かなくなってしまうことがあります。

そういう時に「しっかり自分と向き合って霊性修行できるか?」が、「ちゃんと進んで行けるか?」もしくは「カルマを人のせいにして怒りや反発心を周囲に向けカルマに負けて進むのを止めるか」の分かれ道です。結局、人のせいにする人は成長がないように思います。また、自分の責任だから自分でカルマを乗り越えて行けるのです。

この世では、多くの試練に直面しなければなりません。この世は試練の場です。この試練も、自分自身で受けなければなりません。つまり、あらゆる面で熟練し、注意を払い、どの分野にも欠けてはならないということです。今、人は内なる力を弱めないことをする必要があります。並外れた熟練と努力をもって、義務の分野(「カルマクシェートラ」)のすべての仕事を遂行しなければなりません。何も恐れてはいけません。サタンは心のすべての領域を取り囲んでいます。魂だけに注意を払い、他のことには注意を払わないでください。これを注意深く守ってください。

~ ラヒリ・マヤサヤ

④クリヤヨガの秘密を保持する

クリヤヨガは昔からのヨギの禁令により、具体的な行法に関しては一般公開が禁じられています。伝授希望者は、この約束を固く守れることが伝授の条件になります。

私は教えることに自分の全力を向けています。

生徒さんに対しては、神から与えられ縁があって教える役割を私がしていると思っています。クリヤヨガの場合だとレッスンは約1時間ですが、その1時間のためにクリヤヨガやマントラを唱え自分を整えるために何時間も使います。もし私のところでクリヤヨガの伝授等受けたいと思われたら”真剣さ”と”誠実さ”は持ち合わせて応募してください。

クリヤヨガの伝授技法
レベル1

最初に「伝授式」を行います。クリヤヨガのレベル1の行法は「前半の行法」と「後半の行法」と、さらに加わる「追加の行法」の3つあります。

伝授式

クリヤヨガ伝授式
クリヤヨガ伝授式

クリヤヨガを始めるにあたって、最初にクリヤヨガの系譜(グル・パランパラ)に加わるための伝授式を行います。

この伝授式により、マハアヴァター・ババジ大師から連綿と続くこのクリヤヨガ系譜に正式に加わることになります。

グルパランパラ

この伝授式を通して、クリヤの大本であるババジ大師からエネルギーが伝わり、『ババジ大師の恩寵』や『神の恩寵』が降り注がれます。

レベル1(前半)

1、クリヤ・プラーナヤーマ①
マントラと呼吸法とイメージを作って呼吸します。

2、プラナーム・クリヤ
プラナームとは礼拝を意味し、身体をつかって礼拝のポーズをとり瞑想する行法でクンダリーニ・エネルギーの活性化に導きます。

3、オームカール・クリヤ
内なる音を聴く行法です。

4、ジャパ・クリヤ
神の名前を唱えるのをジャパというのですが「我はブラフマン[創造主]なり」というマントラを身体の主要な21ヵ所で唱えていきます。

5、シャクティ・サンチャーリニ・マハームドラ
7つのポーズを組み合わせたアサナと呼吸法でクリヤヨガの身体を造っていきます。

1~5の行法の実践にかかる時間:約30分

レベル1(後半)

ガヤトリー女神

ガヤトリー女神

すべてのヴェーダの母で、理知・高次の知識・英知のすべてを与え守護すると言われる

6、クリヤ・プラーナヤーマ②
別名『ガヤトリー・プラーナヤーマ』でガヤトリーマントラとイメージを使ってプラーナヤーマ(呼吸法)をしていきます。通常のハリハラーナンダ系統クリヤヨガではレベル5で学ぶものですが、私のグルであるアラビンダ師が師のラーガバナンダ大師の内弟子として学んだものです。

7、サマーディ・クリヤ
サマーディに至るための行法でイメージと呼吸を使ってサマーディに必要な部分を活性化していきます。

8、キルタン・クリヤ
キルタンは、神の歌を繰り返し歌うのですがキルタンに合わせて身体を左右に揺らし『瞑想の身体』、『クリヤヨガの身体』を造っていく行法です。

9、ジョーティ・ムドラ
ジョーティ・ムドラで目と耳をふさいで内なる感覚に集中し、内なる感覚を鋭敏にしていくテクニックです。

10、シャンバヴィ・ムドラ
眉間やブラフマランドラに眼を開けて凝視し集中していく瞑想です。

6~10の行法の実践にかかる時間:約30分

レベル1(追加)
(1~10伝授後に追加する行法)

ジャガンナート神

ジャガンナート神

世界の主と呼ばれる

11、ガヤトリー・メディテーション

12、ナヴィ・クリヤ

13、ビージャ・マントラ・クリヤ

14、ジャガンナート・ヤトラ・クリヤ
  (サマーディ・クリヤ)

11~14の行法の実践にかかる時間:約10分

このクリヤヨガでは1~14のクリヤヨガの行法もできるようになると、より高度なテクニックに変化していき、クリヤヨガ自体も進化していきます。

ラクシュミ・クリヤも加わります。(詳細は定期的なレッスンに記載)

伝授料金

クリヤは、だれにでもできる簡単な技法である。しかし、普通の人間のからだは、いわば五十ワット程度の電球のようなものでいきなり過度のクリヤによって生ずる十億ワット相当の電流は受け入れることができない。クリヤは、規則正しく徐々に回数をふやしてゆくことによって、安全に、人間のからだの幽体構造を日ごとに少しずつ変化させ、ついには、宇宙エネルギー(神の表現活動の第一段階の構成要素)の無限の力を現わすにふさわしいものにするのである。(パラマハンサ・ヨガナンダ)

通常のハリハラナンダ系統のレベル1は、以下の7つの技法になります。

1、クリヤ・プラーナヤーマ①
2、プラナーム・クリヤ
3、オームカール・クリヤ
4、マハームドラ
5、サマーディ・クリヤ
6、ソーハム・クリヤ
7、ジョーティ・ムドラ

一方、ハリハラナンダ系統(内弟子用)はレベル1の技法が14個あります。差分の技法は、内弟子用の行法、もしくは本来なら一定の霊的状態に至った者に伝授するハイヤークリヤ(強力・高次の霊的開発を行うクリヤ)です。内弟子用は、レベル1からヨガナンダ大師が表現するところの”強力な電流”を生じるため、元々一定の霊的素地があり日々実践できている方は短期間での霊的変容や覚醒をもたらす一方、そのエネルギーを許容できずに様々な事が起きて継続が難しくなる方もおられます。

また、14個の行法の実践で1時間を超えます。忙しく毎日実践する時間が捻出できないと消化不良に終わってしまう可能性もあります。

2つの伝授プラン

上記の理由からハリハラナンダ系統(内弟子用)のレベル1の伝授を「2段階に分けて伝授するプラン」と「1度にすべての行法を伝授するプラン」の2プランを用意することにしました。

スクロールできます
レベル1の行法を2段階に分けて
伝授するプラン
1度にレベル1のすべての行法を伝授するプラン
1段階目2段階目
内容伝授式

前半の行法
の伝授
後半の行法の伝授

追加の行法の伝授
伝授式
+
すべての
行法伝授
伝授料金55,000円
(税込)
50,000円
(税込)
99,000円
(税込) 
料金に含まれる
レッスン回数
最初の伝授含め
3回分
最初の伝授含め
3回分
最初の伝授含め
6回分
所要時間約60分
伝授式:約30分
行法伝授:約30分
約30分約90分
伝授式:約30分行
法伝授:約60分

伝授後のドネーション(寄付)も受け付けています。

「2段階に分けて伝授するプラン」の特徴

2段階に分けて伝授するプランは「今までに瞑想習慣が無い方」や「まずは毎日30分の実践から初めたい方」向けのプランです。「1度にレベル1のすべての行法を伝授するプラン」よりも金額的にも受けやすいです。

クリヤヨガの前半の行法は、非常に基礎的な内容になっていますが、基礎があって応用があるため、基礎は非常に重要です。通常のハリハラナンダ系統とほぼ同じ内容となっているため、エネルギー的にも無理がないです。

一定期間、前半の行法を日々実践していただいて、さらにクリヤヨガを深めたいかたは、後半の行法・追加の行法へ進めます。

クリヤヨガ行法の進化の流れ

レベル1の
前半の行法の伝授を受け
日々実践
(1日に約30分×2回の実践を推奨)

レベル1の
後半&追加の行法の伝授を受け
レベル1のすべての行法を
日々実践
(1日に約60分×2回の実践を推奨)

レベル1のすべての行法を一年以上の実践し、霊的成長が見られた方はレベル2以降への進むことが可能です。


「1度にレベル1のすべての行法を伝授するプラン」の特徴

「毎日の瞑想の習慣がある方」や「毎日1時間以上実践出来る方」のプランです。

※このプランで申し込まれても、申し込み時のやり取りで難しい思われた場合は「2段階に分けたプラン」にする可能性がありますので、ご了承ください。

注意点とキャンセルポリシー

伝授に関して

お申し込み頂いた時点で「このクリヤヨガを実践するのが難しい」「最低限の基準を満たしていない」と判断した場合、伝授をお断りするケースもありますので、ご了承ください。

申込みに関する注意点

  • 伝授は対面だけでなく、オンラインにも対応しています。
  • 対面の伝授式の場合、場所は名古屋市になります。(詳細は申込時にご連絡します)
  • もし伝授式以外での直接会ってのレッスンを望む場合は別途会場費2000円いただきます)

キャンセルポリシー

  • 予約後、伝授後の返金は致しません
  • お支払いがない場合もお申込はキャンセルされません。
  • キャンセルされる場合は必ずご連絡をいただきますようお願いいたします。
  • お申し込み後のキャンセルは10%のキャンセル料を頂戴いたします。

以上、予めご了承くださいませ。

定期的なレッスン
(主にオンライン)

クリヤヨガ オンライン レッスン
クリヤヨガ オンライン レッスン

定期的にクリヤヨガのレッスンを行っています。

大切なお話

この内弟子用のクリヤヨガを日本で伝授し始めたのは2020年末からです。その後数十人に伝授してきましたが、霊的な成長や覚醒が起きた方は”伝授後に定期的なレッスンに参加された方”しかおらず、”伝授だけで終わられた方”は残念ながらその後のクリヤヨガの日々の実践の継続すらできていないと思います。そのため、本気で霊的成長を求められる方には、定期的にレッスンにご参加頂きたいと思っています。(下記動画でもお伝えしています)

最初の伝授だけで霊的向上を目指すのは難しい

ラーガバナンダ大師と弟子のアラビンダ師

私のグルのグルにあたるラーガバナンダ大師はクリヤヨガを伝授した弟子が数千人いるのですが、その中で私のグルともう一人だけが毎週2回ラーガバナンダ大師の部屋に呼ばれて伝授されていた内弟子用のクリヤヨガです。

「あるヨギの自叙伝」でもヨガナンダ大師が師のスリ・ユクテスワ大師のアシュラムに日々通って修行された日々が記されているように、クリヤヨガはクリヤの系譜に加わってグルから愛を持って育てられて始めて開花するので”単なる書籍等の知識”や”行法だけ”では、まったく一流にはなれません。

ピアノ等の楽器や空手等の武道が一人で本や通信教育でやり方は分かっても、一流になれないのと一緒と考えてください。

「最初の技法伝授」と伝授とセットになった「複数回のレッスン」だけでは、基礎的な内容に留まります。これだけで終わってその後自分自身で日々実践するだけで、伝授後に全くレッスンに参加せず霊的に向上された方はほとんどいないというのが実情です。定期的な師からの指導が迅速な霊的成長をもたらすのです。

Sri Yukteswar  Yogananda

ユクテスワ大師と弟子のヨンガナンダ大師

hariharananda-raghabananda

ハリハラナンダ大師と弟子のラーガバナンダ大師(左上)

行法の進化」と「霊的鼓舞」

「行法の進化」と「秘密の口伝」

内弟子用のクリヤヨガは、同じ行法でも修練が進むにつれてより高度な内容に進化していきます。それにクリヤヨガには、書籍等には記載されていない秘密にされている口伝も存在します。その弟子のレベルに合わせて、成長に合わせて師から口伝は伝えられ一層の成長に繋がっていきます。

「霊的鼓舞」

また、日々の実践の中で様々なことが起きることがありますが、レッスンに参加することで乗り越えられたり、エネルギーレベルで霊的鼓舞されます。

「質疑応答」

レッスンの最後には質疑応答の時間があり、レッスンの内容やその他疑問・質問があれば受け付ける時間も設けています。

その他

レベル1の行法を日々実践され、定期的に開催されるレッスンに参加し、霊的に着実に成長出来ている方には、豊かさと繁栄を引き寄せるラクシュミ・クリヤも伝授しています。

ラクシュミ・クリヤ

ラクシュミー Lakshmi

ラクシュミー女神(Lakshmi)

ヴィシュヌ神の妃で富の女神

ラクシュミ・クリヤの逸話

アラビンダ師がラクシュミ女神から与えられた行法です。2023年末より追加されました。

ラクシュミ・クリヤの伝授条件

日々レベル1の行法を実践し、定期的に開催されるレッスンにも参加して、レベル1の全行法がしっかりできるようになった方に、このラクシュミ・クリヤを伝授しています。

ラクシュミ・クリヤの効能

以下、アラビンダ師のメッセージです。

Shree Lakshmi Kriya :
Powerful Kriyayoga to attract abundance and prosperity. Material wealth, manifestation, health, money, love, affection, happiness, peace, problem solving and protection.

豊かさと繁栄を引き寄せるパワフルなクリヤヨガ。 物質的な富、具現化、健康、お金、愛情、幸福、平和、問題解決と保護。

定期レッスン料金

定期的なレッスンには「オンライで開催されるクループレッスン」と「1対1で開催する個人レッスン」の2種類あります。

グループレッスン

多くの生徒さんが参加されるのが、オンライン(ZOOM)で開催されるこのグループレッスンになります。

スクロールできます
グループレッスン
(オンライン)
方法オンライン
(ZOOM)
内容レベル1の
前半の行法のみ
のレッスン
レベル1の
すべての行法
のレッスン
レッスン回数

レッスン料金
3回分で
5,500円(税込)
3回分で
11,000円(税込)
レッスン時間約30分/回約60分/回

個人レッスン

個人レッスンは「グループレッスンが開催される日程となかなか合わない方」、「細かな指導をしてほしい方」、「諸事情で他の生徒さんとの参加が難しい方」向けのレッスンになります。

スクロールできます
個人レッスン
(オンライン or 対面)
方法オンライン
(ZOOM)
対面
(名古屋市内※)
内容レベル1の
前半の行法のみ
のレッスン
レベル1の
すべての行法
のレッスン
レベル1の
前半の行法のみ
のレッスン
レベル1の
すべての行法
のレッスン
レッスン回数

レッスン料金
1回分で
5,500円(税込)

1回分 で
11,000円(税込)
1回分で
7,500円(税込)
(会場費込み)
1回分 で
13,000円(税込)
(会場費込み)
レッスン時間約30分/回約60分/回約30分/回約60分/回

※開催会場は、開催前にご連絡します。

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